モダンコインは投資対象として買いか!?

日本では海外の古銭に対して「アンティークコイン」というネーミングが付いていますが、アメリカで”Antique coin”という言葉は殆ど使われておらず、”Rare coin”若しくは”Vintage coin” が一般的です。

一方、現代のコインは「モダンコイン」と呼ばれ、こちらはアメリカでも”Modern   coin”と表現されます。
モダンコインの定義について、はっきりしたものはありませんが、アメリカの場合ですと、1965年若しくは1982年以降に鋳造されたものをモダンコインと呼ぶ人が多いようです。

現存枚数が限られている稀少コイン(レアコイン)と異なり、比較的枚数の多いモダンコインは投資対象としてどうなのでしょうか?
個人的意見ですが、アメリカに限って言えば、モダンコインは投資対象として不向きであると言えます。

理由その① 稀少性がない。

稀少コインと比べてモダンコインは枚数が多いですから稀少性がありません。10枚に1枚程度は「ジェム(宝石)」と呼ばれる見た目の優れた良品があるでしょうから、それを鑑定会社に提出して高グレードを得られれば価値が上がって利益を得られるかも知れません。しかし、得られる利益とお宝コインを探す苦労が釣り合うのかどうかは疑問です。

理由その② モダンコインは時間が経過するほど価値が減る。

アメリカのコイン業界にはこのような言葉があります。
「モダンコインは古いほど安い」
発売直後は造幣局やディーラーのプロモーションにより需要が供給を上回る状態となり価格が上昇しますが、欲しい人が一通り購入した後は、時間の経過と共に興味が失われていき、価格が下がっていきます(逆に言えば、短期決戦で上手く立ち回われば利益を上げることも可能!?)。

2009年に登場した$20 UltraHighRelief金貨も、発売当初はアメリカで購入制限が掛かる程の人気で、日本でもMS70 DeepProofLike鑑定品は100〜200万円の価格が付けられていましたが、その後徐々に価格が下がり、現在はノーマル品で地金型金貨+数万円、DPLでも60〜70万円程度の相場となっています。

2009 $20 UltraHighRelief金貨 MS70 DPL(DeepProofLike)

新旧問わず、稀少コインを探し出すには努力と多少の運が必要ですが、レアなモダンコインを見つけるよりは、レアなヴィンテージコインを探す方がまだ容易でしょう。
もちろん、金や銀のスポット価格が上昇すれば連動してコインの価格も上昇しますし、投資対象としては不向きというだけで、毎年多様なテーマ・デザインのモダンコインが発行されていますから、気に入ったものを購入してコレクションに加えることは全く問題ありません。私も色々購入しています。

左:アポロ11号月面着陸50周年記念コイン 右:トランプ大統領星条旗ラベル(中味は普通の$1SilverEagle)

関連記事

TOP